耐久性の高い材料を採用する理由

経年美を楽しむ住まいづくり

家づくりにおいて、住まいは単なる居住空間以上のものです。
長く暮らすほどに愛着が湧き、その変化を楽しめる住まいこそが本当に価値のある住まいではないでしょうか。
弊社では、時が経つごとに現れる傷や色褪せさえも美しさに感じられる”経年美”をテーマに、耐久性の高い材料を採用しています。
このコラムでは、具体的に採用している素材とその理由について解説します。

床材は無垢材を採用

一般的なフローリングの課題

一般的な住宅では価格の安さや材料の均質性から、シート張りフローリングが採用されることが多いです。
新築時には美しい光沢と仕上がりが魅力的ですが、その美しさは徐々に失われていきます。
シート張りフローリングは、表面のシートが傷つくと内部の合板が剥き出しになり、修繕が難しいのが現状です。
そのため、深い傷がついた場合は部分的な補修ができず、張り替えが必要になることも少なくありません。

無垢材の魅力と耐久性

一方で、弊社では床材に無垢材を採用しています。無垢材は木そのものを使用した素材であり、以下のような特長があります。

セルフメンテナンスが可能
傷がついても、霧吹きで水を少量かけた後、布を当ててアイロンをかけることで、熱膨張によって傷を目立たなくすることができます。

経年変化が楽しめる
無垢材は時間の経過とともに色合いが変化し、その変化が住まいに味わい深さを加えます。傷さえも劣化ではなく味わいとして感じられる点が魅力です。

無垢材は初期コストがやや高いものの、長い目で見ればその耐久性や修繕の容易さが大きなメリットとなります。

外壁は塗り壁を採用

外壁には、シリコン樹脂を配合した撥水性のある漆喰を採用しています。
この塗り壁材には以下の特長があります。

撥水効果の持続
時間の経過とともに撥水効果が高まり、その効果は約15年持続します。

美しい仕上がり
左官職人の手作業によるコテ仕上げにより、外壁に豊かな表情が生まれます。

水で洗える
撥水性が高く、汚れが付着しにくく、汚れた場合も水で洗い流せます。

補修のしやすさ
左官職人が手作業で仕上げるため、万が一クラックや剥離が生じた場合でも補修が可能です。

メンテナンス費用の軽減

一般的な外壁材では、汚れや割れが発生すると全面的な張り替えが必要になる場合があります。
しかし、弊社が採用する塗り壁は部分補修が可能であり、メンテナンス費用を大幅に抑えることができます。
また、長期間にわたり美しい外観を保つことができるため、見た目の維持にも優れています。

素材選びのポイント

弊社では、素材を選ぶ際に以下の2点を重視しています。

1.見た目の美しさ
住まいに愛着が持てるような経年変化を楽しむことができるデザイン性。

2.経年劣化しにくさ
長期間にわたり品質を維持でき、ランニングコストを軽減できる耐久性。

これらのポイントを考慮した素材選びにより、お客様が長く愛着を持てる住まいを提供しています。

経年美の価値

素材の選定は、住まいの価値を大きく左右します。
無垢材の床や塗り壁は、単なる耐久性の高さだけでなく、住まいに味わい深さを与え、住む人の生活を豊かにします。
経年劣化ではなく”経年美”として、長く楽しめる住まいを実現するために、これからも耐久性の高い素材を採用し続けます。

ぜひ、時を経て美しくなる住まいを体感してください。